フラワースタンドイラスト担当のカリンの話〜TrySail Live Tour 2019 The TrySail Odyssey〜
2019年2月~8月まで行われた TrySail Live Tour 2019 The TrySail Odyssey にて
青Pさん(@hinamomosail )主催の麻倉ももさん宛てのフラスタのイラストを担当させていただきましたカリンです。
【本企画ツイプラ】
2/23.24⇨https://twipla.jp/events/358202
8/3.4⇨https://twipla.jp/events/386664
最初に企画にご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。
多くの方にご参加いただいた今回のお花では、ツアーの最初と最後の幕張公演でお話が続く2つのフラスタのイラストを描かせていただきました。
あまり大々的に語ってはいなかったのですが、今回のテーマは『azure』でした。
アンコール前の最後に歌われるこの曲を通して見た、私たちが表現したかった麻倉ももさんの物語を、カリンサイドのお話として綴らせてください。
【はじめに】
さて 今回のブログでは、これまでと同様フラスタの未公開のラフの紹介、完成原稿へ至るまでのイラスト担当サイドのちょっとしたお話をするという趣旨のものです。
【過去のフラスタブログURL】
麻倉もも1stライブ⇨http://hikarinn0915.hatenablog.com/entry/2018/11/10/212319
Music Rainbow05 ⇨ http://hikarinn0915.hatenablog.com/entry/2018/12/27/202435
【もくじ】
1.ツアー初日のフラスタができるまで
2.追加公演が発表されるまで
3.ツアー千秋楽のフラスタができるまで
4.さいごに〜感謝のことば〜
✂︎ーーーーーキリトリーーーーーー
【1.ツアー初日のフラスタができるまで】
毎回の構成になぞらえるのであれば、事の発端というところから書き始めるのですが、
発端という発端もないほどに、昨年12月のMRにフラスタを出したバタバタのまま気がつけば年明け1月に愛媛の実家で青Pさんと通話でのフラスタの打ち合わせが始まりました。
MRフラスタでは私発案で『くだもも辞典』を存分に好きなものを好きなだけ描かせていただいので、
「青Pさんのやりたい事はありますか?whiz好きですし、今回whizでフラスタはどうですか?」といった感じにお話を進めていった記憶がおぼろげながらあります。
そこから、whizとazureの対比というところへ話がうつり、”2つの曲を取り入れながら、背中合わせでソロのももちゃんとTrySailのももちゃんの二面性を表現”したいということで、初期ラフができました。
《初期ラフ》
whizジャケ写の風見鶏の羽根とお花のモチーフを持ってきつつ、
azureの”落としてきたもの拾ってきたもの数えたりもするよ”という歌詞になぞらえて、3rdツアーになれば歌われない曲も出てくることを想い、今までの曲の歌詞カードのスプリクトが散らばっているという構想で提出しました。
(青Pさんのazureについて書かれているブログはこちら⇨https://ameblo.jp/hinamomosail/entry-12443255730.html)
語られすぎてて長いの抜粋する気力がありませんでした…_(:D」┌)ごめんね青さんazureさん…
《第2ラフ》
初期ラフからスプリクトを羽根に変更、 TrySailのももちゃんは降りてくる羽根を包み込み、ソロのももちゃんは自分から自発的に羽根を掴みにいくというところで違いを出しました。
年明けから家を空けたり体調を崩したりで、iPadでラフを描いたので今までに最恐にひどいラフで…
これをお花やさんに提出したのだと今思うとゾッとしますが、きっと見たお花やさんはもっとゾッとしたと思います…。いつもありがとうございます。
そして今でもどちらがネームパネルを羽根にすると言い出したのか思い出せなくて、「羽根案は私が考えた!」「いや僕!!」と時々ケンカになるほど羽根はコンセプトにしっくりきた案でした。
まっさらな本にまだまだ途中のももちゃんの物語を書き記していくという本と羽根ペンの案は青Pさんで、お花の中に羽根を混ぜたいと言ったのはカリンだったかと。
また後のお話ですが、考えた時はまさかパネルにする時に羽根にしたことであそこまで悪夢を見るとは2人とも知る由もなかったのです…。
《最終ラフ》
さすがに第2ラフのままお花やさんに進めていただくのは申し訳なく、イラストが完成した後に再度お送りしたものになります。
《完成原稿》
ソロのももちゃんは手の角度を何度もリテイクを重ねて、フラスタでは4枚目の角度のものを使用しています。
また完成段階では口を閉じているのですが、青Pさんのご要望でフラスタでは開いてるように変更されています。
《パネル作業》
総勢50名の羽根を一枚一枚カッターで切るのに5時間強かかり、2度と羽根パネルはやらないとこの時 心に決めました。(千秋楽への伏線)
加えて…なんと恐ろしいことにこの段階では自分で羽根を本へくっつけてしまおうと考えていたのですが、置いてみて「まずい…」と思った私が青Pさんへ相談し、お花やさんに配置をお任せすることとなります。
《完成フラスタ》
麻倉さんの周りをまるで生きているかのようにネームの花が舞って、その影が本に写っているのも言葉が出ないほど神々しくて綺麗でした。
コンセプトとは関係ないですが、私たちファンが一枚一枚の羽根になって 麻倉さんの翼になれたら…力になれたら。
そんな風にも思えるお花でした。
【2.追加公演が発表されるまで】
無事に麻倉ももさんへの感謝の気持ちをお贈りできた幕張初日のフラスタは、有難いことにたくさんの人に見ていただいて 多くのご感想をいただきました。
いただく感想は「素敵だった」「綺麗だった」「可愛かった」「感動した」と嬉しくなる感想ばかりで
その中で青Pさんが「フラスタの前ではみんなが笑顔だから、それだけは保証する!」と掛けてくれた言葉が忘れられなくて
「次の機会があるなら、自分のイラストのフラスタを また自分の目で見てみたいなぁ」という気持ちが大きくなりました。
実は私は初めてイラストを描かせていただいた麻倉ももさん1stのお花以降の3つのフラスタを自分の目で見ることなくイベントを終えていたので、次出す時は絶対に自分の目で見るんだと、幕張初日のお花をきっかけにそう強く思うようになりました。
その来たる日のためにしっかり体調を整えて、大阪ぶりに参加したツアー横浜で8月に幕張での追加公演が発表されたのです。
元々もし追加公演があれば初日幕張の続きのお話をフラスタでやりたいと話していたので、
横浜公演の帰り際に「次のフラスタも私のめいいっぱい可愛いももちゃんを描いて、青さんをボコボコにします!いつまでもぼーっとしてると企画:カリン、イラスト:カリンって書いてももちゃんへありがとうのフラスタを贈っちゃうからね。」と威勢良く大口を言い放つくらいにはやる気に満ち溢れていました。
【3.ツアー千秋楽のフラスタができるまで】
幕張初日のフラスタの羽根が飛び立ち、ふっと2人のももちゃんが見上げた先にはどんな空が広がっているのだろうというコンセプトの元、今回初めて1発OKのラフとなりました。
《ラフ》
当初ももちゃん2人の予定だったのに、そこから青Pさんが「SD3人で虹を作ろう」と言い始め、
「虹をかけるのにSD7人じゃなくて3人なの?せっかくいま表題7曲なのに!」と、青Pさんの3人虹案が気に入らなかった私がSD7人にして、総勢9人になりました。
久々にバチバチしたのですが、お互いの”譲れないももちゃん”をぶつけ合いながらフラスタ制作をするってこういうことだよなぁと少しずつ感覚が戻ってくるのが楽しかった思い出です。
《最終ラフ》
今回は諸事情により途中でお花屋さんがエリ花工房さんからルッホさんへと変わったこともあり、初日幕張と同様にしたい部分もあったため補足説明もつけて提出させていただきました。
《完成原稿》
余談にはなりますが、虹背景の五線譜は『azure』の前奏後奏部分になります。
azureは始まりと終わりが同じメロディなんですよね。幕張で始まり幕張で終わるツアーにぴったりの曲でした。
またさらに小ネタですが、1stシングルから6thシングルまで音符の長さを順に短くなるように描いています。
《パネル作業》
キャラと五線譜のパネルをカリン担当、本と栞、そして羽根のパネルを青Pさん担当と初めて分担して作業を行いました。
今回で私同様「一生羽根パネルは切らない」と作業量におののいた青Pさんがおっしゃっていたので、にっこりスマイルで痛み分けです。
《完成フラスタ》
千秋楽のフラスタは、昼と夜で見え方が全く違っているところがおもしろかったです。
これからも続いて行く麻倉さんの物語には一旦栞を挟んで…。
azureやTryAgainで出てくる”見上げた空”というフレーズ。
ももちゃんの見上げた空に鮮やかな虹がかかっていますように。
【4.さいごに〜感謝のことば〜】
お花屋さんのエリ花工房さん。
いつもいつも無理を言う私たちに最高のお花でお返してくださりありがとうございます。
羽根の件では、想像するだけで大変な作業だったことかと思うのですが感謝しかありません。
イラストへのあたたかいコメントも毎度添えてくださって、力になっていました。
またぜひエリ花さんのお花でももちゃんへお祝いの気持ちをお贈りできたらと思っております。
お花屋さんのルッホさん。
急なお願いにも関わらず、たくさんの細かな要望にお応えくださってありがとうございました。
本が開いているように角度がつけられていたおかげで、まるで飛び出す絵本のように躍動感が感じられました。
素敵なお花選びもパネルのセッティングもどうもありがとうございました。
私にお声掛けくださった青Pさん。
今回も私にお声をかけてくださってありがとうございました。
いつもお互いのももちゃんへの好きを妥協することなくぶつかり合ってくれるおかげで、今回も2人だからこそ作れるフラスタになったと胸を張って言えます。
そんなあなたがいたから、こんなにもももちゃんを好きになって、絵を描く毎日が楽しくなりました。
あなたが選んだ絵師はもっともっとももちゃんを好きになって、もっともっと上手くなります。
だから、これからも覚悟しておいてください。
フラスタにご参加くださった方々。
幕張初日50名、千秋楽60名の方のお力添えのおかげで 麻倉さんへとお祝いと感謝のお花をお贈りすることができました。
毎回のことなのですが、「参加した方を絶対後悔させない」と張り切っているので、「また次も」と思ってくださっていたら幸いです。
感想のツイートやお写真もとても嬉しかったです!
また当日フラスタを見てくださった方々。
今回1stぶりに自分の目でお花を見て、本当に見てくださっている方々が笑顔でお写真を撮っていらたのが印象的でした。
何よりフラスタの私の絵のももちゃんがお花に囲まれて幸せそうに笑っているのにびっくりして…、涙が滲むくらいには嬉しくて嬉しくて…。
お祝い花がたくさんの人に見ていただいて、お花として幸せな様を見ていて、本当に幸せな気持ちにさせてもらえました。
そして、ご出演された麻倉ももさん。
ツアーお疲れ様でした。そして、完走おめでとうございます。
いつもツアーは近場の1回だけで済ませていた私なのですが、今回数回見に行くことでツアーならではの変化を楽しむことができました。
ツアーについては、お手紙でソロ衣装のことや髪型のことばかり書き連ねてしまっていたのですが…
大阪公演で、ももちゃんのソロ衣装と同じワンピースを着ている私に向かって 服の裾を掴んでうんうん!!と頷いてくれた時 とても救われた気持ちになりました。
いつもイベントでももちゃんと同じお洋服を着て、「このお洋服のももちゃんが好きなんです!」とアピールすることしかできない私で…。
好きなように絵を描いて、「ももちゃんのこういうところがすきなんです!」と表現することしかできない私で…。
でもそれでもあの瞬間、私からのももちゃんへの好きは届いてるのかなと肯定されたような気持ちになって、笑顔になれました。
“みんなが必要”
そう言ってくれるももちゃんに恥じないように、これからも私にできる形で ありがとうを返させてください。
たくさんのありがとうを、ありがとう。
さて、最後まで読んでくださってありがとうございます。
いつもならおしまいの今回のお話は、あともう少しだけ……。
✂︎ーーーーーキリトリーーーーーー
1年前の今日。
忘れもしない2018年8月25日。
麻倉ももさんの1stライブが動画によって告知されました。
ということは、つまり私がフラスタの絵に取り組みはじめてから今日でちょうど1年が経つのです。
そんな1年の総括のひとりごとを少しだけ。
2018年8月6日。
初めて青Pさんから「”いつか”麻倉ももさんのソロライブが行われる時は、フラワースタンドのイラストをお願いしたい。」とご依頼をいただきました。
その時に言われたんです「君は麻倉ももを全然描けてない」って。
その時の私は自分の描くももちゃんを微塵も可愛いと思っていなくて、正直図星をつかれました。
「ゆっくりお話しするの初めてなのに、こんなに私の絵をボロボロに言った挙句、それでも私の絵のももちゃんが好きとか言ってくるこの人嫌な人だなぁ…?もう途中で帰ろうかな〜」レベルでわたしの目にはひどく写ったんですよ、ホント。
でも入ったカフェの抹茶ブラウニーがとっても美味しくて、今もこうして2人でお祝いの気持ちをお花としてを送り続けられているのはあの抹茶ブラウニーのおかげといっても過言ではないくらいで。企画者は命拾いしましたね。
だって、気がついたら2人でカフェをはしごしてその日2個目のケーキを食べに行っちゃうくらいには美味しかったんです。
ケーキってすごい。
話が逸れましたが、フラスタを通して青Pさんにはずっと「あなたの中の麻倉ももに魔法をかけてとびきり可愛くしてください」と言われ続けてきました。
今の私では絶対に言わないような1年前の私のDMを見てください。
今見るとなんだか笑えてくるくらいに別人で。
1年後のわたしはね、自信を持って成長してるって言えてるよ。
自分の描いたももちゃんのこと、本当に可愛いって心からそう思えてるよ。
それでももちゃんのこと、もっともっと好きになってる私がいるよ。
“今の私があるのは、ももちゃんが私に魔法をかけてくれたから”
“だからももちゃんからもらった魔法で、これからもめいいっぱい可愛いももちゃんを描かせてください”
“まだまだ好きを伝えるために成長するから、
まだ まだ 魔法は続くよ。”
おしまい