フラワースタンドイラスト担当カリンの話〜LAWSON presents TrySail Live Tour 2023 Special Edition"Super Blooooom" 幕張公演〜
2023年9月30日(土)・10月1日(日)に行われた「LAWSON presents TrySail Live Tour 2023 "Super Blooooom”幕張公演」にて、青P さん(@hinamomosail)主催の麻倉ももさんん宛のフラワースタンドイラストを担当させていただいたカリンです。
【本企画ツイプラ】
企画にご参加いただいた54名のみなさま、ご協力ありがとうございました✨また会場やツイッターでお花を見てくださったみなさまもありがとうございます。
【はじめに】
本ブログでは、これまでと同様にフラスタの未公開のラフの紹介、完成原稿へ至るまでのイラスト担当サイドのちょっとしたお話をするという趣旨のものです。
青Pさんサイドはご本人Twitterへ
TrySail Live Tour 2023 Special Edition "SuperBlooooom"
— 青P (@hinamomosail) 2023年9月30日
にて麻倉ももさん宛にフラワースタンドを贈らせていただきました
「Flower」をモチーフに麻倉さんの想いや皆さんの想いが溢れ出て色づくようなデザインにさせていただきました… pic.twitter.com/RfXSt1y6gI
✂︎ーーーーーキリトリーーーーーー
【1、事の発端】
前回 SBツアー横浜公演へお花をお贈りした後、ありがたいことに「千秋楽もまたぜひ!」ということで青Pさんからお声がけいただきました。
当初は「flowerモチーフにTrySail3人宛に贈るかも…?」とご相談いただき、3人へのフラスタ絵は今まで担当したことがなかったので絵を描く人数の分量的にどきどきしていたのですが、後日「やっぱりいつも通り麻倉さん宛にします。」とご連絡をいただいてちょっぴりほっと安堵したことを覚えています。
もしもいつか3人への企画でどなたかにお声をかけていただくことがあれば挑戦してみたいですね…!
【2、フラスタができるまで】
今回は『flower』という楽曲をテーマに、原点に立ち戻って”1枚絵で魅せるフラワースタンド”ということに重点を置きました。
これまでの青Pさんとのフラスタを見てくださっている方はなんとなくお気づきかもしれませんが、比較的ももちゃんの人数が多いフラスタほどカリン側からアイディアを提案していったお花が多く、キャラ数が少ないほど青Pさんの譲れない部分が色濃く反映されたフラスタだったりします。
私は依頼をお受けする際に発注された絵以外にも、並行して自分が描きたい絵の打診も行うことがあるのでそれが採用されることもあればボツになることもある、ということがこれまでのお花でも見えてくるかと思います。
今回もちょうど描いてみたい構図があったのですが、青Pさんのイメージしている『flower』はファンとまっすぐ向き合う構図で、私が提出したももちゃんは自身の心と向き合い、芽生えた好きの感情を愛おしむ構図で正反対のイメージだったためお蔵入りとなりました。
このワンクッションを挟むことで、同じ曲でも人によって見えている景色や受ける感情が異なることを再認識でき、より依頼者の表現したい中核へ触れることができるためボツ案が生まれることも大事な工程だと思っています。
<人物ラフ>
1枚絵を大切にしたいフラスタということで、青Pさんからお花を含むフラスタ全体の構成ラフを出す前に人物単体ラフを出して欲しいと要望がありました。
<青Pさんからの修正内容>
●事前に左手を前に出すよう指示を受けていましたが、『flower』の”ずっとずっと大好きだよ”の振り付けに合わせて右手を差し伸べる構図へ変更。
●絵の中心軸が垂直すぎるので若干首を傾げる。
●ママ味がつよいので、"愛"というよりも"恋"してる表情にしたいため初回ラフより目を開いて無邪気な少女感を出す。
ー
少女漫画などの心情描写で恋に落ちる瞬間に謎の風がぶわぁっと吹き抜ける様子を元に、髪は好きなだけなびかせてほしいとリクエストされていたのでいつもより多めに気合を入れて髪の毛なびかせています。
<最終構成>
全体構成はももちゃんの中(スカート部分)から溢れた想い(花)が広がっていくような構図にしました。
スカート部分にお花を配置する構成も、参加者パネルを花びらにするのも、ピンクを主体としたお花の色合いも、元々は2020年のAgapanthusツアーフラスタで贈ろうとしていた3基のフラスタのアイディアたちだったので、当時中止となりお贈りできなかった時の想いを集結させてやっとお花にのせて届けることができました。
毎回 青Pさんの伝えたい想いが明確なフラスタの場合に必ずお聞きする質問があります。
それは「この絵のももちゃんはなんて言ってますか?」とセリフを設定してもらうことです。今回は『flower』歌詞内の「照れくさいけど 大好きだから」。
想いを伝える前の大好きの「だ」と、言い切った後の文末だからの「ら」のどちらも母音が「あ」で同じなので、受け取った人の解釈によって前か後かどちらとも取れる「あ」のお口の形にしています。
<ご参加者パネル>
ご参加者のみなさまのお名前は、『flower 』の歌詞の”舞い上がる心はもう花びらみたいです”を象徴する花びらに記載させていただきました。(今回は花びらパネルのみ青Pさんが1枚ずつ手切りをしてくださいました。)
<宛名パネル>
深夜に青Pさんから「心のリボンがほどけかけてゆるんだ時に、大好きという想いが溢れ出す」といったポエムをいただいたので、その案を宛名部分に反映しゆるめのリボンにしました。
【3、フラワースタンド】
【4、さいごに〜感謝のことば〜】
お花屋さんのエリ花工房さま。
横浜公演に引き続き快くお受けくださり、感謝申し上げます。
淡くふわふわピンクな色合いのお花たちがとてもかわいくて、わぁ…!と思わず声が出るほどきれいでした。
花びらパネルとの色合いもマッチするようにご配慮くださったおかげで統一感がでて、エリ花さんの優しいお花たちと私の絵が共存している光景を見られてとても幸せです。
エリ花さんがお花で表現してくださる麻倉ももさんから、また自分の描きたい麻倉さんのインスピレーションが浮かんでくるようなすてきなお花をありがとうございました。
お声をかけてくださった青Pさん。
イラストを描かせてくださりありがとうございました。今回は青Pさんが「最初からはっきりとフラスタで伝えたい表情の麻倉ももさんが自分の中ですでにできている。」とおっしゃっていたので、その想いを表現しようと何度もヒアリングして同じ質問を繰り返して大切にしている部分を探っていきました。現地でお花を見て「思っていた通りのお花に合っている表情だった。」と言ってもらえて依頼者から1番聞きたいお言葉をもらえて心がじーんとしました。
2019年のTrySail3rdツアー千秋楽へのフラスタでイラストを描かせていただいた際に、「あなたが選んだ絵師はもっともっと ももちゃんを好きになって、もっともっと上手くなります。」と宣言してから早4年。あの時の私に描けるめいいっぱいかわいいももちゃんを見返すと、今の私なら絶対もっともっとかわいく描ける自信がある!と胸をはってお伝えできます。
当時や今しか描けない絵があるのはもちろんとして、"もう一歩"とあゆみを止めることなくこの先ももっともっと前へと進んでいけたらいいなと思っています。私の絵でお力になれることがありましたら、ぜひまたお声をかけてください!
企画にご参加くださったみなさま。
企画にご参加くださった54名の方々、本当にありがとうございました。
いつもご参加くださっている方、おひさしぶりの方、はじめましての方、現地に参加される方、遠くから応援してくださっている方…そんないろんな方の心の花びらが集まって、ひとつのお花として想いをかたちにすることができて感謝の限りです。
また今回のお花で 「麻倉ももさんが好き、TrySailが好き、ライブが好き、お花が好き、曲が好き、絵が好き etc…」といった"いろんな形の好き"をきっかけに集まった54人全員分の想いを届けることができていたらいいなと思っています。
参加者パネルの花びらがぱっと見だと本物のお花と見間違えるほど遜色なくフラスタにとけこんでいてお名前が探しづらくお手数おかけします。現地で「名前あった〜!」と見つけて喜んでくださっている様子をお見かけしてほっとしていました。ブログでは全員分のお名前が確認できるように多方向から撮影した画像を載せているので、もし「見つけられない…」などございましたらお気軽にご一報ください一緒に探しましょう!
お花を見てくださった方々へ。
お写真を撮ってくださったり、ご感想を送ってくださった方々ありがとうございます。ひとつひとつとてもうれしく何度も見返しています!
中には「現地ではじめてフラスタを見ました。」と教えてくださる方もいらっしゃって、ロビーにふわっとお花の香りがただよってきた瞬間にもどってきたんだぁと心があたたかくなりました。
今回はライブ1日目のみの参加だったため、もしブログを読んでくださっている中に「お写真撮ったよ〜」という方がいらっしゃいましたら、企画へのご参加問わずお気軽にカリンまでリプやDM、ツイートなどでおしらせいただけますとありがたいです。(サーチ漏れしていることもあるので、ぜひ一声くださいませ…!)
そして、ご出演された麻倉ももさんへ
改めまして TrySail 5thツアー完走おめでとうございます&おつかれさまでした。
当初『はなれない距離』が聴きたくて参加したツアーでもあったので、幕張公演でのはなれない距離⇨flowerの流れが印象的でした。
『はなれない距離』で"大好き"とこんなにもたくさん近くでささやかれて"どんなはなれても近くにいれるよ"からの、『flower』で"会いたいがとまんなくて"とつづくのが心に響きました。心の距離がはなれたり近づいたりを行ったり来たりを繰り返す様子が、さながら寄せては返す波のようで感情が揺さぶられました。
髪型もかわいくて、初めてシュワワも聴けたのでライブでの好きだったところをあげはじめるとキリがないくらい幸せな時間をありがとうございました。
お花みたいに満開な笑顔をたくさん見せにきてくれてありがとう。
ずっとずっと、大好きだよ。
✂︎ーーーーーキリトリーーーーーー
今年も残すところ3ヶ月ですが、年内に関西へ引っ越し予定でして…今年はばたばたと引き続きネットからちょっぴり離れた2023年となりそうです。
▽同ツアー横浜公演のフラスタブログはこちら
おしまい